日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

そうだ、ウナギを食べに行こう

ふと「そうだ、浜松にウナギを食べに行こう」と思い立ち、手軽に食べられるウナギ屋を検索する。たくさん店はあるのだけれど、さすがウナギ。お高い!「ラ、ランチでうな重に6,000円?!」などとブツブツ言いながら、2,000円のランチを見つけた。財布に金が入っていることを確認し、駅にいそいそと向かう。私、今日、誕生日なんです。平民のくせにウナギを食べることを、特別にお許しください。

最寄り駅から浜松駅までは、1時間もかかる。静岡にはJRの快速や新快速などがなく、早く行きたければ新幹線に乗るしかない。特に用事もないので、本を読みながらのんびり普通電車で行くことにした。今、読んでいるのは、オードリーの若林が書いた、キューバ、モンゴル、アイスランドの旅行記。せめて頭だけでも海外旅行をした気分になりたくて、先日買ったものだ。

f:id:Nisshi:20210126164644j:plain

沢木耕太郎や村上春樹などを除いて、作者が周った観光名所の説明や街の描写は、大抵退屈なのですっ飛ばす。面白いのは、作者が道中で感じたことやその旅先を選んだ背景などだ。今回、私が面白いと感じたのは、若林さんがモンゴルで感じた、このくだりだった。

金やフォロワー数のような数字にあらわされるようなものではない揺るがない心の居場所を作りたいと思った。

そういう居場所を複数持っていれば、1つの村に必要とされなくなった時に他の居場所が救いになるからだ。

Source: 若林正恭著「表参道のセレブ兼んとカバーにゃ要塞の野良犬」

この考え方には大変同意する。「金やフォロワー数のような数字にあらわされるようなものではない揺るがない心の居場所」とは、どこなのか?私の場合は、儲けを気にせずにやっている、旅行記事の執筆や茶屋の営業かもしれない。どちらも利益が限りなく少ないが、それをすること自体の満足度が高い。旅行が好きだから、自分の好きな旅先を人に勧められるのは嬉しい。自分がおいしいと思うお茶を淹れて、「おいしい」と言ってもらえるのも嬉しい。うまく表現できないが、揺るがない心の居場所とは、何の打算もなくただ好きですることが、外の世界と結びつく所ではないかと思う。

そんなことを考えながら、うとうと眠ったりもして、やっと浜松に着いた。お尻が痛い。駅の南口を出てすぐに、そのウナギ屋さんはあった。店内はガラガラで、さっそくランチを注文する。

こちら、ランチ2,000円のウナギです。

f:id:Nisshi:20210126174706j:plain

油が少なく、ふわふわとしていて、とっても美味しい!ご飯もふっくらしている。関西にいた時は、ウナギは脂っこくて好きではなかった。が、静岡で、ウナギのかば焼きを作っている会社を取材したときに、食べさせていただいたウナギがめちゃくちゃおいしくて、一気にウナギ好きになってしまった。今回もペロリといただきました、ご馳走様でした。

お腹がいっぱいになり、大満足で電車に揺られながら帰る。静岡にいるのも、もしかしたらあと数か月かもしれない。そうすると「ちょっと浜松にウナギを食べにいくか」なんてできなくなるから、今しかできないことをたくさんしておきたい。

次は、どこへ行こうかな。