日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

王さんとの言語交換で気づく、自分のやりたかったこと

王さんと中国語と日本語の言語交換を始めて、はや2カ月。毎週1回、1時間話すことがお互いの習慣になった。中国語の上達のために始めたこととは言え、普段自宅で孤独に仕事をする私にとって、この言語交換は人間と会話ができる、貴重な機会なのだ。パソコンの画面を通してではあるけれど、誰かと話すというのは気が滅入らないためにとても重要なんです。

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ところで、王さんは、めちゃめちゃいい人。私が中国語を聞き取れずに「???」となると、Skypeのチャットボックスに丁寧に単語とピンインをタイプしてくれるし、色んな言い回しを教えてくれる。王さんは日本語がかなり流暢なので、「日本語で言う〇〇だよ」とも説明してくれ、とても助かる。さらに、私がいつまで経っても中国語が上達しないことを嘆いていると、「必ず上手になれるから心配しないで!」と励ましてくれた(涙)。私よりも3歳くらい年下だけれど、親切なお兄さん的な存在です。

私の役割はというと、王さんは就職活動真っただ中なので、日本語で面接の練習相手になったり、書いている卒論の内容について、求められれば意見を述べたりした。私が、熱くなって早口で自分の意見を述べている最中、彼はいつもその内容をメモに納めている。王さんは時々弱気になり「書類選考が通るかも、仕事が決まるかも分からないよ・・・」と言うと、私はこう言って彼を励ました。「私は大学生の時、50社くらいエントリーして、そのうちのたった1社だけが私を採用してくれました。だから、書類選考が数社くらい通らなくても、全然問題ありませんよ。王さんに合った仕事が、必ず見つかると信じています」ちなみに、これは本当の話です。

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先週ひょんなことから、王さんがある出来事を打ち明けてくれた。なんでも、昔、日本の生活に馴染めず心の病気になったそうな。しかし、医療機関の予約は2週間も待たなければならず、他に相談できるところもなかったため、大変な思いをしたそうだ。これを聞いて、自分がシンガポールから日本に帰国したときに、やりたかったことを思い出した。私は、このような日本に住む外国人をサポートしたかったのではないか?自分が異国暮らしで苦労した分、彼らの辛さや困り事がある程度理解できる。だから、外国人が通う専門学校の講師になったり、異文化適用の研修を行える可能性のある講師になったのに、いづれも諸々の問題で目的を果たすことができず、すっかり自分がやりたかったことを忘れてしまっていた!

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「どうしようもない時は、医療機関の助けを借りることが必要」と話す王さんに、私はこう答えた。「私がシンガポールで主に借りた医療機関の助けは、薬の処方でした(睡眠導入剤とか安定剤とか)。けれど、それでは私が抱えていた問題を根本的に解決することはできなかった。私の問題の根本原因は”孤独”でしたから。その後、シンガポールでローカルのお友達が増えるにつれて、私の孤独感は和らいでいき、生活が楽しくなっていきましたよ」すると王さんはこう答えた。「そうです、友達は大切です。じゃあ、医療機関がローカルの友達の作り方も教えてくれれば、完璧だね」そうか、彼はきっと、日本人とどうすれば仲良くなれるのかが分からず、孤独に悩んでいたのだ。そういえば前に、日本でできた友達の8割が中国人だと話していたっけ。王さん、もっと早くitalkiで私を見つけてくれればよかったのに!コロナ禍じゃなければ、一緒に餃子を作ったり日本酒を飲んだりして、楽しく交流できたのに!

今、私としている言語交換が、どうか彼の異国生活の孤独感を和らげるのに、いくらか役に立てていますように。