日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

何だかよく分からないまま地域テレビに出る

よく分からないが、突然知り合いの占い師のおばちゃんに地域テレビに出てくれと言われたので、出ることにした。地域テレビと言ってもネットで配信しているローカル密着型のメディアのようで、私は今までに見たこともないし、自分が出るコーナーが何のコーナーなのか何分話すのかさえ知らない。とりあえず16時半~の生配信なので、15時にそのおばちゃんの店に行き打ち合わせることになった。

「なんか急に自分でコーナー持つことになっちゃって、困ってるだよ」このおばちゃんは前にその地域テレビにゲストとして出演して、その後に余っている枠で自分の番組をやらないかと打診されたらしい。承諾したものの急すぎて出演するゲストを探しても中々見つからず、暇人の私がちょうど引っかかったらしい。「今日は二回目で、やり方とかよく分かってないだよ。それに30分もあって、間が持たないだよ!」もう何もかもがめちゃくちゃだ!とりあえず私が理解したのは、このおばちゃんはとても困っているということだった。「状況は分かりました。まず話す内容をざっと決めましょう」我々がどうやって出会ったのか、そして私がお茶が好きで色んな国のお茶の産地を巡る旅をしていること、始めはスリランカで紅茶の美味しさに目覚めたこと、そもそもなぜスリランカに行くことになったのか、最近行ったプーアル茶の産地のこと、これからお茶で何かしていくのか(私にも分からない)・・・などなど、話す話題をまず決める。そしてどの話題に何分割くのか、どの話題を何時から話すのかまできっちりメモに書いておいた。これを目安に話すスピードや量を調整すれば、時間が余ることはない。これは自分が研修をする時にしていることだった。テキストにいつも、どこからどこまでを何分で話すのかを書いて、その時間通りに進むよう細かく管理していた。

(このプーアル茶の現物を持って行きましたよ)

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TVの収録は近所の小さなパソコン教室(今はもうやってないのかな)で行われており、何だか知らないが500円の入場料(?)を取られた。中に入ると我々の前の番組が収録されていたので、小声でそこにいたディレクター(?)のような方と挨拶をする。さらによく分からないスーツを着たおじさま(どこかのホテルの支配人らしい)もいて、なんだか分からないまま名刺を頂き、Facebookのお友達になった。そしておもむろに我々の番組は始まる。占い師のおばちゃんが緊張する中、私は時間を確認しながら関西弁でシナリオ通りの話をただペラペラとして、あっという間に終了となった。占い師のおばちゃんが言う。「あぁ、今日はほんと楽だったよ~すごくしゃべってくれるから」そうですか、それは良かったです。するとなぜかディレクターにちょっと外に出るように言われる。今週のお題が「英語であいさつをして、ボケろ」とのことで、いきなり小さなカメラで撮られながらむちゃぶりされる。とりあえずボケたらいいんでしょ?と思い「你好,再见!」と中国語で挨拶をしておいた。やれやれ・・・。一体どうなっているんだ。

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と、ここまでもめちゃくちゃだったのだけれど、さらにめちゃくちゃな流れになる。イギリス人と日本人のハーフの人がこの後に番組をやるから、それに出て英語で会話をしてくれと言う。とりあえずそのイギリス人女子に挨拶し、何について話すのかを聞いたら「分からないわ。とりあえず来て、出てくれって言われたのよ」とのことで、もう何から何まで無計画でめちゃくちゃすぎて、吹き出してしまった!結局、みんなで出たらいいじゃない!となり、その場にいた女子4人で出演し、適当に日本語や英語で話をして30分が過ぎた。今度この4人で女子会しましょうと最後に盛り上がって、私と占い師のおばちゃんは一緒に帰路に着いた。

私はおばちゃんにお礼を言った。「なんだかよく分からなかったけれど、とても楽しかったです。ありがとうございました。実はこのTV収録に来る直前まですごく落ち込んでいて、気分がふさいでいたんです。でも今すごく元気になりました」週末に参加したあるイベントのせいで、私はひどくネガティブになっていた。クリエイティブなアイデアを考えるイベントだったのだけれど、自分にはクリエイティビティなんてないことを思い知ったり、そんなに社交性もコミュニケーション力も実はなかったんだと感じて、自信を喪失していた。それに今年カフェの臨時店主をしたのをきっかけに色んな人の刺激を受けて、自分も楽しいと思えて人の役に立てるような仕事を追い求めていたけれど、私はそんなものを掴めるようなタイプの人間じゃなかったんだ。昔やっていたように、淡々と会社に勤めて自分ができる範囲の仕事をしていくしかないんだ。などと、ありとあらゆるネガティブな思考が自分の頭を支配していた。

そういう話をすると、占い師のおばちゃんは色んな話をしてくれた。「そんなことない。いつか絶対に自分がこれだ!と思うものに出会える。物事がうまくいかないのは、神様がこっちの道じゃないと言ってるのよ。だから無理にどこかに行こうとしないで、楽に気の向くままに流されたらいいのよ。あとね、もっと色んな人と出会うといいよ。特に”良い”人とね。そういう人達があなたのやりたいことを実現してくれるんだよ。今日もこうやって色んな人と出会ったでしょう?そういう一つ一つの縁を大切にするんだよ」そしておばちゃんが言った最も印象深かったことは、”感謝と謙虚を大切にする”ということだった。確かに私にはこの二つが最高に足りていない気がする。いつもいつも・・・。だから物事がうまくいかないのかもしれない。

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今日この一連のめちゃくちゃな無計画な時間を過ごして、とても楽しかった。なんだかインドを旅行している時の、予測がつかないめちゃくちゃさをどこか楽しんでいる時に似ていた。それにおばちゃんがこう言っていたのがおかしかった。「人生はよく分からないことが起こるんだよ!ぶっつけ本番でなんとかやるしかない」そうですね。確かに計画を立てたりかっちり準備なんかすると、面白くなくなるのかもしれませんね。でも次から、せめて何分話すのかくらい前もって教えておいてもらえませんかね(笑)