日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

日本の生活が気に入る

新しいおうちに引っ越しして、約三か月。私は今の生活が割に気に入っている。まず近所の色んな人とのちょっとした関りが意外に楽しい。近所のクリーニング屋さんへ行って、店のおじいちゃんと長話をする。腰を痛めたらお隣の鍼灸院へ駆け込んで鍼を打ってもらい、先生と世間話をする。誰かと話したくなったら、商店街のデザイナーさんがやっているコーヒースタンドへ行って、お兄さんと話す。その会話に別の常連さんが混じって親しくなる。はたまた商店街の知り合いの占い師のおばちゃんのところへ遊びに行くなど(私は占い師の知り合いができやすい)、相手と深く何かを話す訳ではないけれど、このちょっとした会話がある種の安心感をもたらしてくれる。Yale大学の幸せに関するオンラインコースでも、知らない人との何気ない会話が幸福度を上げると言っていたがその通りだと思う。色んなジモティが私に「なんでこんな何もない所に引っ越ししてきたのか」と問うたが、私にとっては色んなものがここにはある。海、おいしい海鮮、廃れそうで廃れ切らない商店街と気のいい人たち、懐かしい雰囲気のするかき氷屋さん、駅前の足湯・・・。ただ周りをブラブラするだけでも、何だか楽しい下町なのだ。

(近所の景色の良い山に登ったり)

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次に自分の生活が気に入った要因としては、やはり自分に合った仕事ができているところが大きい。仕事はとても難しくまだまだだけれど、やればやるほど自分に知識が付き何らかの学びが常にあり、どうすればもっとうまくできるようになるかと頭を使うことができる。これは勉強や考えるのが好きな私にはもってこいだった。それに少しは人の役に立てたと思えることは嬉しい。安定はしないが、引き受ける仕事の内容や日程を自由に選ぶことができるのも、自由度の高い生活を送りたいという私のわがままに即したものだった。

そして最近今後やってみたいこととして、一つ思いついたことがあった。今はビジネススキルを教えているが、いつかもっと哲学的なことを考えるワークショップなどをしてみたい。例えば自分にとっての幸せとは何かや、好きなことをして生きていくにはどうすればいいかなど、自分の中にしか解のないことをじっくり考える機会を作ってみたい。そこで私の経験談、例えばブータンを旅して学んだ幸せのことや、新興国の仏教国を旅して幸せの軸が変わったこと、私が出会った自分の好きなことをして生きている人達の共通点など、他の人が考えるのにヒントになるような経験談を少しでもお伝えできればいいなと思う。ビジネススキルを磨くのも大切なことだけれど、人生のどこかの地点で立ち止まって、そもそも自分はどういう人生を送りたいのか、人生に求めるものは何か、自分は人生の中で何を大切にしたいのかを考えることも大切だと思う(まぁ、気が滅入らない程度に)。しかし一人でこの作業を日常的な場所でするのは、非常に難しい。

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そんなこんなで、シンガポールから本帰国をしてから約一年四カ月。やっと私は今の生活が気に入っていると思うことができた。やはり私の生活の満足度を上げる要素は、①自分の住みたい場所に住むこと、②自分にとって価値があると思える仕事をすること、③人との繋がりが感じられることだった。次に新しい場所に引っ越すときには、もう少し早く自分の生活が好きだと言えるようになるといいのだけれど・・・。