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Tea and Life

深圳にある中国茶屋さんのインスタをフォローしていて、いつも色んな茶の紹介や茶ができるまでのプロセスなどが見られて面白い。何よりこの方がお茶がとても好きなことが伝わってきて、見ている方も楽しい。DHLで茶葉を送ってくれるようなので注文しようとしたが、輸送や通関にかかるコストが高すぎて断念・・・。いつか直接このお店に行って、おいしい茶を淹れてもらいたい。このインスタではお茶の紹介はもとより、時々お茶と人生にまつわる素敵な文章が書かれていて感慨深い。今朝見つけたのはこのような内容だった。

もし「人生がお茶のよう」だとしたら、これをどう解釈するか。人生にはUp&Downがあり、その過程には様々な種類の味がある。色々と耐えなければならないこともあったりして、この大変な時期は永遠に終わらないのではないかという気さえしてくる。しかし一生懸命に事に取り組んでいれば、自分が思い描いた理想の日々を手に入れられると信じることが大切。

Source: Tea of Life 🍵 on Instagram: “Tonight, I was drinking tea and chatting with my friends in the teahouse. I heard the elders discuss tea and life. The topic is: If life is…”

そして茶屋のお兄さんのおじさんがこうおっしゃられたとか。

人生では三つの成長を経験する。一つ目は自分が世界の中心ではないことを知ること。二つ目は一生懸命頑張っても、できないことがあることを知ること。三つ目は自分ではどうしようもないと分かっていたとしても、ベストを尽くすこと。

Source: Tea of Life 🍵 on Instagram: “Tonight, I was drinking tea and chatting with my friends in the teahouse. I heard the elders discuss tea and life. The topic is: If life is…”

これに対して茶屋のお兄さんはよく理解できないと言うと、おじさんはこう言われたそうな。

もしお茶のように生きるなら、自分自身を見誤ってはいけない(中国語だと、”自分自身をお茶のように煮てはならない”とある)。お茶をグツグツと煮てしまった後に、どうやって人生の奥深い味わいを知れるというのかね。

(If you live like tea, you shouldn't mistake yourself. How do you know the deepest taste of life after boiling tea? 假如你的人生和茶一样,不把自己当茶熬一熬,怎知人生最深处的滋味?) 

Source: Tea of Life 🍵 on Instagram: “Tonight, I was drinking tea and chatting with my friends in the teahouse. I heard the elders discuss tea and life. The topic is: If life is…”

この後茶屋のお兄さんは「みなさん、この意味分かりますか?」とインスタで問うている。そこで私も意味を考えてみる。

まずお茶について。お茶には色んな種類があり、種類によって茶の淹れ方は異なる。茶葉の量、湯の温度、茶を淹れた後に待つ時間・・・。お茶に応じた適切な淹れ方ができないと、本来の味を損なう。その一方で絶対的にこう淹れればよいとも言えず、温度や茶葉の量などを色々と変えながら、自分の好きな味を追求することもできる。また味の好みは人それぞれ。

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次に”茶をグツグツと煮てしまった後に、どうやって人生の奥深い味わいを知れるというのかね。”について考える。茶をグツグツと煮るとどうなるか。味が濃くなる。茶を煮だしてしまった後は、次の一杯を飲もうにも味が薄くなる。中国茶を飲んだ時は一回茶葉をポットに入れた後、何回も何回も湯を足しては茶を飲み、その味の変化を楽しんでいた。そういうことができなくなる。

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つまり茶屋のお兄さんのおじさんが言いたかったことはこういうことかな。自分らしさを大切にしながら、でも自分を自分で制限したりせずに色々と探求しなさい。できないと思っていることに挑みなさい。そうすれば、人生は満ち足りたものになる。この自分なりの解を導き出して、自分がシンガポールでしてきたことをふと思い出した。病んで、会社勤めを辞めて、3カ月アジアの一人旅に出て、日本語教師とWebライターをして、写真や中国語を学んで、ローカルや中国人のお友達ができて・・・。色々あったけれど、とにかく色んなことに挑んだ結果、意外にも”教える”のが楽しいという新しい自分を見つけたり、日本語クラスの生徒さんの笑顔が見られたり、中華圏への世界が広がったり、人と関わることの大切さを学んだりすることができた。茶屋のお兄さんのおじさんの言っている意味が分かるような気がする。

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私は去年日本に本帰国してからも、色んなことに挑めているだろうか。去年は日本のいくつかの場所を旅して日本を知り、とある学校で外国人に教える講師になり一瞬で辞め、今年はカフェの臨時店主をしたのをきっかけに、組織勤めを自分の人生の選択肢から外した。その後フリーランスの研修講師になり、これから本格的に一人で登壇していく。この先にシンガポール生活の最後に感じた”人生の奥深さ”を、また感じられる時が来るのだろうか。そもそも人生の奥深さとは何なのだろう・・・。あぁもうこのテーマを考え出してから、一時間半くらい経ってしまった。このままだと一日中考えてしまいそうだから、今日はこの辺で止めておこう。機会があれば、茶を飲みながらこういった難しいテーマについて誰かと話してみたいものです。