日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

とある日本人女性とお話しして

二階の作業部屋で、リクライニングチェアに座りながら深夜特急を読み返す。そして沢木耕太郎のインドの旅の模様を読みながら、最近ある女性に言われた一言を思い出す。私が色んな国を旅したことを話すと、どの国が一番好きかと聞かれたので「行った回数だけで言えば、インドが7~8回と一番多いです」と答えた。「インドへ行くと、自分が寛大になれて楽なんです。色んな問題が次々と起こっても、ここはインドだからしょうがない。自分ではどうしようもない、と受け入れられるんです。これが東南アジアだと何とかできると思ってしまう。普段色んなことをコントロールして生活していますが、疲れます。インドでは何もコントロールできない。それがいいんです」と話すと、彼女は「インドにいる時に感じる自分が、本当の自分なのかもしれませんね」と言った。それが妙に耳に残った。

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そのことについて少し考えてみる。「海外にいる時の自分が本当の自分」とすると、それはどんな自分なのか。まず私は海外を一人旅する時は事前に予定を立てない。茶の産地へ行くといった明確な目的がない限り、だいたいの見所だけを調べて印刷しておき、現地で何をするか決める。ブラブラして、興味を引くところに入る。次に人に対してオープン。危険はないと判断すれば、出会ったばかりの現地人と遊びに行ったりすることもある。あとは色んなことを気にしない。「???」となることもあればストレートに怒りを爆発させることもあるが、基本的には「まぁいいか」とすぐに思える。ずっと起こった嫌なことを考えていると、その後の限られた時間がもったいない。

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それに対して日本にいる自分はどうか。まず全体的にきちんとしている。物事の計画を綿密に練ったり、考えたり。そして常識のない人と言われないために、自分を取り繕っている。本当はシンガポールのLucky plazaで買った、ありえないくらいカラフルでよれよれのズボンにタンクトップ一丁で銭湯まで歩いて行きたいが、その勇気はない。恐らく一番の違いは、日本では頭で何かし考えて行動していることが多いのではないか。海外ではあんまり深く考えずに、自分の勘や直感で動くことが多い。それに「ちゃんとしないと」とか、「これからどうしよう」とか、「〇〇しないと・・・」があまりも多い。ここまで振り返って見て、今まではきちんとしているのが自分だと思っていたが、もしかすると本来の自分はちゃらんぽらんなのかもしれない!それを無理にきちんとしようとするから、本来の自分じゃなくなり「しんどい・・・」となり、海外へ行って本当の自分を取り戻そうとするのかもしれない。定期的に日本を出たい!という衝動に駆られるが、それは生活に刺激がないというサインではなく、本来の自分じゃなくなっていてしんどいと感じているサインなのかもしれない。

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人と話すって大事だなぁと思う。彼女との何気ない会話で、自分を苦しめている一つの要素に気付くことができた(ちなみに彼女とは初対面で、もうすぐカリブ海に移住するとか)。これからも色んな人と話そう。でも今日は引きこもって深夜特急を読み返したり、Google mapを眺めて異国に思いを馳せます。