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おでんと安倍川餅をご馳走になった理由は

今朝テレビで、猫をたくさん殺して逮捕された人のインタビューを見ていた。なぜそんなことをしたのかと聞かれて、その人が「一人暮らしで誰も相手にしてくれなかった」と答えたのを聞いて、色んなことを考えた。

まずこの人は寂しかったんだなということ。そして多くの一人で寂しいと感じている人が猫や犬と一緒に生活をするのに対して、どうしてこの方は猫を痛めつける方に転じたのだろうと疑問に思った。それから孤独というのは、ある意味病気よりも怖い状態なのかもしれないということ。体が健康なのにも関わらず、孤独(もしくはそれに加えて色々な複合的な要因で)で自らの人生の幕を降ろすケースもある。今回のように人を犯罪に向かわせることもある。

(写真がありませんので、色んな猫の写真をお楽しみください)

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ところで私は去年、こんな不思議な体験をしたことがあった。スーパーに併設されている野外おでん屋さんで、お昼ご飯にベンチに腰を掛けておでんとおにぎりをむしゃむしゃ食べていた。そこには既におでんを食べ終わったおじいちゃんが座っていて、食べ終わった後のお皿を指さし、私に「すみませんねぇ」と言ってこられた。ベンチはくの字になっており、私には全く邪魔にならない所に置かれている。私は「いえいえ」と言って、おじいちゃんと空間を共有しながらおにぎりにがっついていると、なぜかおじいちゃんが突然「お姉さん、コーヒー飲む?」と言って、なんとコーヒーをご馳走してくれたのだ。お金を払うと言っているのに受け取ってくれず、帰ってしまった。お店のおばちゃん曰く、お一人で暮らされているそうでたまにこのおでん屋さんに来るのだとか。あの時、私はちょっとびっくりしてしまった。よく昔から色んな人がなぜか食べ物をくれたりご飯をご馳走してはくださったが、小学生でも新入社員でもない立派な関西のおばちゃんの私に、食べ物をご馳走してくださったことが驚きだった。

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もう一つ不思議だったのは、元祖安倍川餅を食べに行った時。店に入ろうとしたら、店の横のブロックに腰掛けてタバコを吸っているおじちゃんが手招きをするので「なんですか?」とおじちゃんの所に歩いて行って話しかけると、特に用事はないらしく世間話に付き合ってほしいようだった。しかしお店がもうすぐ閉まるそうなので、私は話を打ち切って店に入った。するとこのおじちゃんも後から店に入ってきて、お店の人に「このお姉さんに安倍川餅を食わせてやってくれ」と言って、千円を置いて出て行ってしまった。お店の方曰く、この方は近所の人で夜中に酔っぱらって勝手に店に何かを差し入れに来たりして、迷惑しているとのことだった。お店の方が、外であのおじちゃんが待っていると危ないからと心配をして、私を裏口から出してくれた。でも私はあのおじちゃんに安倍川餅をご馳走になったお礼が言えないままで、なんだかモヤモヤしながら店を後にした。

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この二つの出来事の共通点は、ちょっとおじいちゃんとおじちゃんとお話ししただけだということ。私はなんでこの方達は見ず知らずの私にご馳走してくれたんだろうとずっと疑問だったが、今朝のニュースを見て納得がいった。 もしかしたら、そのお二方は一人で過ごす時間が多くて誰かと話したかったのかもしれない。寂しかったのかもしれない。はじめのおじいちゃんは別として、特に二人目のおじちゃんの場合、手招きをされてトコトコと「なんですか?」と話しかけに行く人は少ない気がする。私はカフェの臨時店主をしているカフェの本物の店主のお姉さんが、いつも話を聞いてくれるのが嬉しくて、前に栃木旅行のちょっとしたお土産をあげたことがあった。それと同じ感じで、このお二方は私に食べ物をご馳走してくれたのかもしれない。

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じっとお話を聞かなくても、ちょっとした生活の合間に簡単な会話をするだけでも喜んでくれる人がいるんだなと、今日のニュースを見て思った。それに街中での見知らぬ人との会話は幸福度を上げる一つの方法として、Yale大学のオンラインコース「The Science of well being」でも紹介されている。

どんなに忙しくても、こういう何気ない人との会話ができる余裕は常に残しておきたいものです。まぁ、私はブラブラしていていつも暇人なんですがね。皆さん、どんどん話しかけてきてね!