日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

パンダ先生との再会

一瞬だけ勤めた学校で、大変お世話になったパンダ先生に会いに行くことにした。ちょうど学校を辞めてから約一カ月。私は毎日仕事へ行く代わりに整形外科に通うという新しい習慣ができていた。

自宅から車で約一時間、インターやら高速やらを乗り継いで、富士山がさらに大きく見える富士宮へ向かう。そしてイオンへ車を置き、銀だこの前でパンダ先生を待っていると、遠くから手を振りながら近づいてくるパンダ先生が見えた。お互い手を振りながら近寄って行き、握手を交わす。「どうも~お久しぶりです~!!」と、手土産をお互いに交換する。まずは徒歩で周辺の観光案内をしてくださることになった。私は学校にいる時からこのパンダ先生に興味津々だったので、歩きながらも色々と質問をする。「ずっとこの辺に住まれて長いんですか?中国に滞在されていたのは、どれくらい前なんですか?どうして日本語教師をされようと思ったんですか?日本語教師の前はどんなお仕事されていたんですか?」私の質問にパンダ先生は「ふふふ」と優しい笑みを浮かべながら、ゆっくりと質問に答えていってくださる。

そうこうしているうちに、富士山世界遺産センターに着いた。「さ、先生、そこに立って」とパンダ先生が写真を撮ってくれる。私はもう先生でも何でもなくなってしまったのだけれど、お互い呼び方は先生同士のまま。(私は似非先生でしたがねぇ)

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うーん、すごくきれいなデザイン。

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この建物内には、四季折々、色んな場所から見た富士山の映像や歴史などが紹介されていた。目玉はテラスから見る富士山で、あいにく今日は雲が少しかかっていた。静岡市内から見るよりも大きく富士山が見える。

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次に浅間大社へ連れて行って頂く。朱色が青空に映える立派な神社だ。七五三で人が多い。

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「おみくじ、ひきますか?」「は、はい・・・」実は今年すでに三回くらいおみくじを引いており、最後に見たおみくじは「凶」だったので、ちょっとしたおみくじ恐怖症になっていた。今回は末吉。微妙だけれど、凶よりましか。すぐに木にくくったのでよく覚えていないが「色々と良い方向に向かい、やりたいことができるようになっていくでしょう。転居はのんびりやること」のようなことが書かれていた気がする。隣でパンダ先生が「先生、ゆっくりね、ゆっくり」と言っている。シンガポールでも手相占い師のTeoさんが「ゆっくりやれゆっくりやれ」と言っていた。色んな人が私に「ゆっくりやれ」と言うのはなぜなんだろう。あんまりゆっくりやりすぎたら、伸びた糸が元に戻らない気がするんですが・・・。もう伸ばしとけってこと?

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ここで富士宮やきそばを食べに行く。

(ここはジモティお勧めのお店だそうです)

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ここでパンダ先生の奥様がわざわざお越しくださった。「どうも初めまして。学校でパンダ先生に大変お世話になりまして・・・」と丁重にお礼を言って挨拶をし、ここから奥様と色々お話しする。パンダ先生も色んな国を旅したり、中国で日本語教師をされるなどかなりアクティブな方だが、奥様もかなりアクティブだった。「ブラジルが好きで。観光ビザが90日だったから、90日旅行したことがあるんですよ」えぇ?!好きだからって、三か月も旅行するってすごい。しかもブラジルは治安が悪いので、アジア圏のように気ままに一人でウロウロもできないのに。「私、昔出張でブラジル行ったことありますよ。クリチバってところに」「え!!私そこに三か月いたんですよ」すごい偶然。ちなみに奥様は大学がアメリカだったので英語ができ、ポルトガル語も話せるのだとか。すばらしい。他にもご実家がお茶の農家さんとのことで、私がお茶好きで色んな静岡の茶を飲みまくっていたり、写真に撮ったらきれいそうな辺り一面の茶畑を探していると話すと「よかったら、来年の春にうちで茶摘みされますか?」といってくださった。喜んで伺います!!

富士宮やきそばが来た!なんか麺が、いつも食べていた焼きそばと違っておいしい。奥様の次にパンダ先生のお話を色々と伺っていると、色々とおもしろいエピソードが出て来る。パンダ先生も色んな国を旅されており、まだ若々しい頃の写真を見せてくださった。インド、トルコ、エジプト、イースター島・・・。「パンダ先生、世界一周してますやん!」そして色んな国で散髪をしてもらっている写真があった。「美容師さんは職人だから、ぼったくらないんですよ。ベトナムを除いてはね」とのことで、色んな国の路上で髪の毛をかられたり髭をそってもらっている写真が面白かった。パンダ先生がいつもひょうひょうとされていて、何事にも動じない理由が何だか分かった気がする。パンダ先生は次にブータンへ行きたいそうで、私がブータンへ行ったというと、すごくキラキラした目で見られた。しかし奥様がどうもアジアの混沌としたあの雰囲気がお好きではないようで、あまり乗り気ではなさそうだ。「ブータンは自然も多くてきれいで、食べ物もおいしいですし、日本の田舎に雰囲気がすごく似ていますよ」と、私がブータンへ行った時の写真を見せたりして、みんなで海外旅行の話を楽しんでいた。類は友を呼ぶというが、私の周りには本当に海外旅行が好きな人が多い。

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奥様とはここでお別れし、午後の富士宮ツアーは続く。まず日本酒造へ連れて行って頂く。

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「スッとしたきれいな水みたいなやつありますか?」試飲を勧めてくれるのだけれど、車なので残念!!次は電車で来よう。小瓶を二本購入。と思ったら、パンダ先生がレジでお金を払ってくれているではないか!「先生、いいですって!!私払いますから」「いやいや、こんな僻地に来てくれたから」ひえー!!すみません!!

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浅間大社の中にある富士山御霊水を見て、最後に白糸の滝へ私の車にパンダ先生を乗せて行くことになった。

(水が恐ろしくきれい)

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ここは春になると桜が咲き乱れるという。これは桜と富士山がきれいに見えそうだ。また来るのが楽しみ。

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浅間大社の終わりに、富士山と私。

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この滝はすごかった。大きな滝が一つザーっと流れているのは色んな所で見たことがあるが、ここはたくさんの滝が岩という岩から流れており、それが壮大な空間を作り出していた。それにマイナスイオンもすごい。

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伝わりますかね?あぁ、どうしてもこの壮大さをうまく写真に納めることができない!勉強して、また撮りに来よう!

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気付けばもう16時。丁重にお礼を言ってお別れする。するとパンダ先生は「また是非遊びに来てくださいね。もし先生があの学校に来なければ、こうして出会うことができませんでした。これも何かの縁ですから。」と言って、優しい笑顔でまた握手をしてくださった。はい!もちろん、また遊びに来ます!

帰路でパンダ先生との話で、いくつか印象深かったことを回想する。「ある日ベトナム語を勉強しようと思って、カルチャースクールへ行ったら中国語の先生しかいなかった。じゃあ中国語でいいやって、勉強し出したんです。するとのちに、中国で日本語教師をすることになりまして。おもしろいですね、点と点が繋がって線になって」「中国ではね。授業がない日にゆっくり寝てたら電話がかかってきて、生徒さん待ってますよ!って事務の人言うんですよ。予定が変わってたのに知らされてなかった(笑)。ここで”そんなの聞いてないから行きません”っと言うか、歯も磨かずに私のように生徒が待っているから行くか。神経質な人は海外ではしんどいですね。私のようにボーっと生きているといいんですけどね」「先生は海外旅行中に日本人と気軽に話したりしますか?日本だとね、知らない日本人同士であまり話しませんね」「先生、仕事はゆっくり探してください」色んなことを思い出していたら、高速で名古屋方面に行かなければならないのに、間違って東京方面に行ってしまった!

シンガポールでTeoさんがいつも温かく迎え入れてくれたように、日本でも私を温かく迎え入れてくれる人に出会うことができて、感謝でいっぱいだった。また今回も色んな物をご馳走になったり、写真までたくさん撮って下さって、何をどうお返しすればいいのか(涙)本当にありがとうございました。今思えば、Teoさんと出会った時も私は爆発して「誰か私のシンガポール生活を何とかしてくれ!!」と手相占いに駆け込んだわけなのだけれど、今回もやはり私が爆発した時にパンダ先生と出会うことができた。私は爆発すると「あれあれ、この子はもう」という感じで、誰かの助け船がいつも出される運命なのか。それともその人と出会わせるために、爆発する展開に元々なっているのか・・・。

でもできれば爆発したくないんですけどね。まぁ、ただその爆発がいつも何かの起点になっていることは間違いないけれど。