日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

絶品カレーと古民家の不思議な午後

藤枝にあるゆるびく村という場所が気に入っている。自然が大変多く、そこにあるチャイ屋さんやベトナム料理屋さんもおいしいし、元気がなくなったらエネルギーチャージをしにそこに行きたくなる。今日もまたそこへ行くことにした。そしてとても不思議な午後を過ごすことになる。

下道で一時間ほどかけて車で行く。どんどん自然が多くなり、静かになり、なぜか恐ろしく細い山道に車のナビは誘導する。竹林の中を走り『マイナスイオンいっぱいでいいわ~』と思っていたが、徐々に心細くなる。道はだんだん極狭になり、誰かがガードレールに突っ込んだ後があり、しまいにガードレールなどなくなる。集中するために音楽を消し、前のめりになって時速10キロくらいで走る。『これ、ほんまに着くんやろうな!!』と思いながらも来た道をバックでなど引き返せないので、しょうがなく前に進むとようやく普通の道に出た・・・。この山道を走らずに着く方法を誰か教えてください!!

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いつものチャイ屋さんでランチを取ってチャイを飲もうと思ったら、お店の前に見知らぬおじさんが座っている。「店、やってます?」「今多分昼ご飯食べに行ってるよ」店のドアに”電話くれたら、ダッシュで戻ります”というメモがあった(笑)ダッシュで戻ってきてもらうのもなんなので、近くのカレーラーという別のお店に行くことにした。(徒歩30秒くらいのところにある)

店に入ると、チャイ屋さんのお姉さんがここでランチを取られていました(笑)このカレー屋さんは、曜日によって違う人が色んなカレーを出しているそう。私が今日、水曜日に頂いたのは、みそが隠し味の絶品カレー。めちゃくちゃおいしい!

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気さくなお店の方と世間話をする。「実は最近仕事を辞めまして、なんか疲れて今日ここに来たんです。これからどうしようかと模索中でして・・・」と話すと、このお店の方は大変おもしろい生活をしておられることが分かった。月~水まではここでカレーを出していて、それ以外はバスの添乗員さんをしているとのこと。明日からは小学生の修学旅行の添乗員で東京に行かれるそうな。会社勤めを長くしてたそうだが娘さんが巣立ったことをきっかけに、次は自分が面白いと思うことをしようと思い今に至るとのこと。「仕事はねぇ、なんとかなりますよ。ちょっと流れるがままになってみて、楽しいと思うことをするといいですよ」実際にそうなった方のアドバイスは説得力がある。私もそう思います。停滞期はじっとしておいて、自分が楽しいと思うことを片っ端からするしかない。そうすると、それのうちの何かが次につながったりする。これはシンガポール生活で仕事がなかなか決まらなかった時に得た教訓だった。

あとこの辺の自然の多さやのんびりした雰囲気が気に入っており、ひそかに来年の春くらいに引っ越しを狙っていると話すと「村長さんに聞いてみましょうか?古民家とか紹介してくれますよ」とのことで、突然村長さんとお話しさせて頂けることになった。村長さんがおられるカレー屋さんの横のお部屋に移り、コーヒーを頂きながら色々とお話しする。「古民家とかに住んで、外国人のホームステイとかを受け入れたりしてみたいです。農業?やってみたいですねぇ(でもすぐにめんどくさくなって、旦那が全部やることになるけど)あと外国人でも日本人でもいいんですけど、疲れた時にふと立ち寄って本を読んだり、静かに考え事をできるスペースみたいなものが作れたらおもしろいなと思います」これは今朝、ボーっとこんなことができたらいいなぁと自由に考えていたことだった。すると突然村長さんは、あとで古民家を見せてくださるという!「え?今日ですか?ありがとうございます。なんか突然お邪魔したのに・・・ちょっとチャイ屋さんに行ってから、また戻ってきます」さっきカレー屋さんでチャイ屋さんのお姉さんに、後で行きますと言ったところだった。

このチャイ屋さんでの時間もおもしろかった。私とこの店を手伝っておられる女性(店のお姉さんのルームメイトらしい)が話しながらチャイを待つ。すると横のベトナム料理屋さんのお姉さんが「お腹すいた~なんか食べ物ある?」と言って入って来る。三人で世間話をしたり、思い思いに店に置いてある本を読んだりして食べ物と飲み物を待つ。チャイが出てきて私はチャイを飲みながら本を読み、時々みなさんとの会話に参加し、まったりした時間を過ごす。まるで誰かの家に遊びに来たような感じで、とても居心地がよかった。そろそろ暗くなるので店をおいとまし、村長さんに帰る旨を伝えに行く。そしてその足で古民家を見せてもらいに行く。

「もう友達だから、いつでも遊びに来てよ!」とのことで(はやっ)、連絡先を交換し、突然現れた見知らぬ小娘(とはもう言えんのか・・・)に親切にしてくださったことに対して丁重にお礼申し上げた。古民家を後にして、また一時間かけて自宅に戻る。

車を運転しながら思う。『不思議な一日だったなー』もし一番始めにチャイ屋さんに着いた時、お姉さんに電話をして戻ってきてもらっていたら村長さんには出会わなかっただろう。仮にカレー屋さんに行ったとしても、店員さんと仕事を辞めたとかこの辺に引っ越ししたいといったことを話さなければ、こうはならなかったはず。何より今朝ぼーっと、自然の多い所に住んでやってみたいことを思い浮かべたところ、なぜかそれが実現できそうな人との繋がりが勝手に訪れたことが興味深い。でもこういうことはシンガポール生活でもよく起こったことだったので、さして驚かない。

カレー屋さんの店員さんが言っていた通り、ちょっと流れに身を任せてみることにした。一体どこにたどり着くかは分からないけれど。