仕事のごたごたで疲れ果てた私は、自分を甘やかすべく車で20分くらいのホテルスパへ向かった。自分へのご褒美といったら、なんといってもスパ。日本は街スパが少ないので、どうしてもホテルの高いスパになってしまう・・・。
通された部屋は景色が素晴らしい!白を基調としたシンプルなインテリアで、ジャズが流れているモダンな雰囲気。ところでスパフリークの私は、スパに対してとても見る目が厳しい。スパが好きすぎてトリートメントを受けるだけでは飽き足らず、アロマテラピースクールのアロマセラピスト養成コースを卒業し、アロマテラピー検定1級を取った。セラピストの接客からトリートメントの技術、部屋の清潔度など様々なところに自然と目が行ってしまう。
まず大半のスパがそうであるように、顔をうずめるところがここも私にはしっくりこない。今回はベッドに穴をほってあるやつではなく、顔をうずめる部分をベッドに取り付けるタイプなのはいいのだけれど、いかんせん顔を置くところが大きすぎておさまりが悪い。顔を圧迫する。でも顔の大きさは人それぞれだから、しょうがないのだろうか・・・。いや、しっくりくるときもある。なんなら今後、自分で顔をうずめる部分を持ち込みたいとさえ思ってしまう。これがいけてないと、トリートメントを受けている間しんどい。
次にトリートメントですが、アメリカのスパで受けた豪快さを思い起こさせた。このオイルのマッサージに関しては、東南アジアや中国からセラピストを連れてきた方がいいと思うのは私だけでしょうか。日本人よりも、タイのコサムイ島で60分/3000円でやってもらったおばちゃんの方が腕がよい。
(このおばちゃん達)
セラピストのお姉さんが「お仕事されてますか?」というので、回答に困っていると「すごく背中が張っていますね」とのこと。「えぇ、おとつい仕事を辞めたんです。しんどすぎて。今日はそのご褒美なんです」「そうでしたか、少しはゆっくりできそうですか?おつかれさまでした」えぇ、ゆっくりできそうです。少なくとも年内はもう閉店です。
60分のオイルトリートメントとオプションの30分のフェイシャルマッサージを終えて、リラクゼーションルームでお茶を飲む。ここも景色が素晴らしい。晴れていれば、富士山が目の前に見えるとのこと。
ホテルスパのいいところはインテリアがいけているので、トリートメントがイマイチでもまぁ許せるところ。ラグジュアリーな空間の中にいるだけで、なんかこう自分を大事にしている感が味わえる。
それにしてもスパというのは難しい。値段が高いからといって、いいとは限らない。どの商売もそうだと思うけれど、どれだけお客さんの目線で考えられるかだと思う。高い金を払ってわざわざホテルスパにくるということは、現実逃避をしたかったりご褒美であることが多い。部屋の清潔感は特に重要で、自分のじゃない髪の毛一本見つけただけでげんなりする。特に白を基調とした部屋の場合、目立ちやすい。部屋に入る前にきちんとセラピストはドアをノックして、入ってもいいかを確認してから入った方がいい。(ノックと同時に入るのはNG)カルテに気になる症状などを書かせるのなら、カルテを受け取った時にさっと目を通してそれについて何か聞いた方がいい。(でないと、書いた方は何だったの?と思う)リラクゼーションを目的として来ている場合、凝りをごりごり無理にほぐさなくてもいい。タオルの生地が重すぎると、トリートメント中暑くなる。それから・・・。誰か私をスパ査察員として雇ってくれませんかね?
あぁ、シンガポールのAramsa SPAが恋しい!あそこは何の文句のつけようもなかった。ただし値段は激高でしたが。またそういうスパをここでも開拓するか・・・。