日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

一筋縄ではいかない日本の生活

新しい学校に勤め出して、約3週間。私はこの仕事を辞めることにした。

色々な理由はあるけれど、一番は勉強をしたいと思っていない生徒に授業をし、寝ている子を起こして回ったり、携帯で遊んでいる子を注意したり、指導をしなければならないことの無意味さのようなものだった。私の個人的な考えは「好きなようにしろ」であり、ねたけりゃ寝ればいいし、勉強したくなければ他の自分が好きなことをすればいい。ぎりぎりの出席と成績だけうまくとって、他の楽しいことに時間を使ったらいいじゃない。日本にいられる期間も限られているのだし、教室で勉強することだけで何かを学ぶわけじゃない。生徒が自分の責任と選択で、行動を選べばいいじゃないかと思う。(日本の大学もそうだし)その結果、出席率が足りなかったり試験に落ちたら自己責任で、就職できないというだけで。ただ学校側はそうはいかない。私の個人的な考えとは真逆のポリシーを持たれており、私もそのポリシーに沿わねばならなかった。それがとても辛かった。

(法多山のお寺に行きました)

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『生徒さんと違う形で出会うことができればよかったのに・・・』と残念に思う。先生と生徒ではなくて一個人として交流することができれば、私がシンガポールでシンガポール人にしてもらったように、ローカルのお店に連れて行ったり、日本食を振舞ったり、日本の生活で寂しいとか困っていることがあれば話を聞いたりすることができる。日本で働けるようにと授業中に厳しく指導するよりも、私はもっと友好的な関係をみなさんと築いて一個人として交流をする中で、日本で生活するために知っておくと楽なことなどを教えていきたかった。多分、最終目的地は同じだけれど、ちょっとやり方が違ったのだと思われる。私がシンガポールで色々と疲れた時に手相占い師のTeoさんのところへ行くと、いつも温かく迎えてくれた。そして話をただ「うん、うん」と聞いてくれ、ホッとした。一人じゃないんだと思えた。そういうことが、自分も日本で暮らす外国人にできればいいなと思う。これはまた今後、どうやって実現していくかを考えることにしよう。

(大きな杉の木が素晴らしい。とても静かなところです)

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他に今回反省したのは、これらの点だった。

・本帰国をして半年は休むと決めたのに、休まなかった。

・「日本に帰ったらしてみたいことを、まず全部しろ」とシンガポールにいた頃の自分が言っていたのに、それをせずに焦って早く働き出してしまった。

・他にも色々な仕事を見て、面接を受けてから決めればよかったのにそうしなかった。

(厄除け団子も食べましたよ)

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中でも最大の反省点は、日本の生活の文句ばかりを言っていたこと。去年「日本の生活の文句を一切言わないから、もう日本に帰りたい!」といったくせに、帰ってきたら帰ってきたで暇だとか、いつでもどこへでも行けたくせに日本を知る旅も早々に引き上げてしまい、中国語の勉強も何のためにするのか分からないなどと言っていた。今は毎日ゆっくり寝られることや、行きたい時に行きたいところへ自由に行けること、何かを勉強する時間が十分にあること、美味しいご飯をつくって旦那を迎えられることなどは大変ありがたいことなのだと思える。今回の仕事を巡る一連の騒動は、今持っているものへ感謝することを忘れてはならないということを思い出させてくれた。

(本堂は大変立派で)

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今回のことの顛末を英会話の先生に話すと「すごく驚いたよ。こないだ面接を受けて採用になって、働き出して、もう辞めるって言うから。まるでローラーコースターだよ」と言われた。「そうなんです。もう私は一体何をやっているのか、自分でも分かりませんよ。今年いっぱいはもう閉店です。ちょっと落ち着いて、頭を冷やしてから仕事を探しますよ」「それがいいよ。で、もう一度聞くけど、What's your dream job?」壮大だけれど、私は異文化交流を通じて世界が平和になることに貢献がしたかった。国家間や宗教や民族の違いで争いがあっても、お互いが違いを認め合って理解し合えれば、そしてそういう小さな輪が全世界で巻き起これば、結果として世界はもっと平和になるんじゃないかと思う。ただそれを具体的にどういう形で実現していけばいいのかは、まだわからない。

(神仏習合ですか。神社もある)

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英会話の先生が言った。「今回もう仕事辞めるって言うから驚いたけれど、次に一体何が起こるのか聞くのを楽しみにしているよ。特にその壮大な夢の話をね」「えぇ、私自身も驚いています。でもこれから面白い話を提供できることは確約できます」今後のことはこれからゆっくり考えればいいけれど、もしどこにも勤め先がなかったら、シンガポールでもやったみたいに、また身一つでできることを何かしますか。