日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

点と点が線になる。シンガポール生活の経験を活かして仕事を得る

日本で外国人留学生に経営学か英語を教える仕事に応募をしたら、あれよあれよという間に選考が進み、なんと内定が出た。そして私はこれにて就活を終了し、9月中旬からフルタイムで仕事に復帰することにした。

8月初旬までは『きっと日本での就職先が決まるのに時間がかかるに違いない・・・もし来年春とかまで決まらずに、何もやることがなく家でボーっとしないといけなかったらどうしよう。その時はどっかに短期の出稼ぎに出て、その金で中国かどこかに長期旅行に行くか』などと考えていた。さらに失業保険をもらうために、月に二回ハローワークへ求人検索の端末を叩きに行かなければならなかったのだが、いつも色んな求人を見る度に行く末が不安だった。一つは応募の年齢制限がある会社で、35歳が境目らしい。現時点ではぎりセーフだけれど、『これから自分が歳をくっていくと会社で働くことが難しくなるわけね・・・』となんだか暗い気持ちになる。次に仕事の内容。もともとシンガポールへ行く前に自分がしていたような仕事を見ていたが『またあの仕事に戻るんかいな・・・』と思うと、なんだかため息が出た。そんな中で見つけたのが留学生に教えるという教員の仕事で、これは自分のシンガポールでの色々な経験を活かせるのではないかと思い応募を決めた。

f:id:Nisshi:20180830151527j:plain

まず異国暮らしの大変さをよく知っているので、生徒さんの気持ちに立てる。そしてアジアの新興国をよく旅したので、生徒さんの状況をより理解し日本の生活のサポートをすることができる。ネパール出身だったら、自分がネパールへ行った時のことを思い出し、そしてこう思う。『日本はネパールみたいに停電はしょっちゅう起こらないからハッピーだろうけど、ネパールの壮大な自然、ヒンドゥー教のお寺、モモなんかが恋しくないかな。水100円って、恐ろしく高いだろうな』とか。あぁ、なんか私までネパールが恋しくなってきた!あとシンガポールでは日本語を教えていたので何かを教えるという経験、経営学を教えるなら大学で専攻して勉強した経営学のうっすらとした記憶+会社で働いたビジネスの実務経験を活かせる。英語は・・・簡単なものなら教えられるはず(多分)。

(モモ)

f:id:Nisshi:20180830150759j:plain

そしてなによりこの仕事に応募したのは自分がアジアの新興国を旅した時に、私に無条件に良くしてくれた新興国の人達に恩を返したかったからだった。さらに収入や役職などの目に見えるものでしか幸せを得ることができなかった私に、本当の幸せが何なのかを教えてくれたのはこのアジアの新興国のみなさんだった。自分が旅の道中にしてもらって嬉しかったことを、今度は自分がここ日本ですればいい。

f:id:Nisshi:20180830150946j:plain

こうしてまた色んなことの点と点が繋がり、線になった。もしシンガポールで日本語を教えていなければ、絶対に本帰国後に教員の仕事を選ばなかった。(人に教えるのは不得意だったから)もしシンガポール在住中にアジアを三カ月間一人旅しなければ、日本語を教えることはなかった。(アジアの新興国の人の役に立つために、もともと日本語を教え出したから)もしシンガポールで一番始めに働いた会社に入らなかったら、三か月のアジア一人旅に出なかった(その会社と仕事が肌に合わず、爆発して一人旅に出たようなものだから)

人生というのは不思議なんだけれど、一つ言えるのはシンガポールであまり本帰国後のキャリアを考えずに、自分がおもしろそうと思うことを純粋にしたのが良かったのかもしれない。自分で何か狙って今のような展開になったわけではなく、単純に面白そうだからやってみようと思ってやったこと(長い旅、写真、日本語を教える、書く、中国語の勉強など)が、後々このように繋がっただけだった。しかも私はシンガポールへ引っ越した当初は、本帰国後のキャリアを考えて一番始めの仕事に就いたのだけれど、結局うまくいかずに辞めてしまった。でもその方がよかったと思っている。そうでないと今回のような自分が気づいていない教えるという適性を知ることができなかったし、人生で経験できる幅みたいなものがずいぶん違っていたように思う。

f:id:Nisshi:20180830154909j:plain

いづれにせよ、シンガポールで職が得られるか、日本へ帰国した後も職が得られるかをいつも心配していたけれど、そんなことは無用だった。今シンガポールへ引っ越しする三年前の自分に言えるとしたら、こう言ってやりたい。「仕事の心配なんかしなくていいから、安心して行ってらっしゃい。あなたにはこれから人生を変えるような素晴らしい体験が、ものすごくたくさん待ち構えているのだから」と。

f:id:Nisshi:20180830153630j:plain