日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

日本でも広い視野を保つ

シンガポールに住んでいた頃は、日本の当たり前が海外では当たり前ではないことを知った。そして今は、自分のシンガポール生活の中で普通だったことが、日本では普通ではなかったことを知った。恐らくこの”自分のシンガポール生活では普通だった”と感じていたことが普通ではなくなる時に、きっと視野が狭くなっていったり海外生活で身に着いたある種の感覚が損なわれていくのだと思う。

例えば言語。英語を話せるのは普通である。シンガポール人は基本的に英語+自分の民族の言語(中国語、マレー語、ヒンディー語)を話す。(中国語しか話さない人もいるけど)周りを見ていると、英語で話していたが途中で中国語になったり英語に戻ったりと、複数の言語を普通に操っていた。英語が話せなくなると、私はとても困る。シンガポール人の友達とはコーヒーや酒を片手に何時間も話した。アジア各国を旅しては現地の人にその国に関することやその人の考え方などを色々聞いて話し、そして仲良くなっていった。どれも英語で行ってきたことである。英語が話せなくなるということは、友達と色々な話が今まで通りできなくなることを意味し、それはとても悲しい・・・。そうならないために英語は必要最小限維持したい。それに加えて、中国では英語が役に立たなかったので次は中国語が必要になり、何とか勉強を続けようとしているのだけれど。

(あぁ、ショップハウスのバーが懐かしい)

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ところでその国のことを肌で理解しようと思ったら、実際にそこに行って自分の目で見て、現地の人とある程度話すことが一番いいと私は思う。現地の人と話さずに観光地だけを回っていると得られる情報が薄くなるし、雑誌やネットやレポートなどで得た情報よりも、実際に自分が行って感じたことの方が鮮度がいいし理解が深まる。そのために他言語が必要になってくる。

次にシンガポール生活で普通だったのは、日本以外の色んな国のことに関心を持つことだった。シンガポールは色んな国の人がおりまた色んな国が近くて身近だったので、東南アジアのどこかで自爆テロなどと聞いてはその国への旅行を控えたり、ネパールで飛行機が墜落しては自分の友達やそのご家族は大丈夫なのかと心配したり、インドで500と1000ルピー札が突然一新されて私のルピーが結構パーになっては嘆いたりと、海外のニュースがいつも自分事だった。それに中華系アメリカ人に日本語を教えていたこともあり、アメリカと中国の話にもよくなったので、その両国の時事をチェックしていた。

(Little Indiaへ行けばインドの空気感を思い出せた)

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ところが日本で普通に生活していると、海外のニュースがどこか遠い国の話のようになってしまう(実際、遠いのは遠い)。シンガポールにいると『自分が今いるシンガポールは世界の一部』というような感覚だったが、日本にいると何だか世界から孤立したような気になるのは気のせいか・・・。それもまた寂しい。今まで通り色んな国のことに敏感でいられるよう、日本でもニュースはシンガポールでも見ていたアメリカのCNNを見ることにした。英語を定期的に聞くことになるので、英語の維持にもなる。あと東南アジア、インド、中国の時事が分かるように、各国のニュースサイトのFacebookにいいねを押しておいた。これでFacebookを見た時に自動的に情報が入って来るし。

Breaking News, Singapore News, World and Asia - Channel NewsAsia

India News, Latest News India, Breaking News India, Currrent News Headlines India: ZeeNews

http://www.ecns.cn/

CNN.co.jp

それから多分これは永遠に損なわれることはないだろうけど、「ちょっとインド行って来るわー」とか「旧正月ミャンマーでも行くか」とかいう感じで、異国にぴょーんと気軽に行ける感覚も普通である。特に私のシンガポール人の友達も旅行が好きだったので、よくみんな「いついつは台湾とタイに行くからいない」とか「え?僕も今インドにいるよ」とか「ベトナムから戻って来た」とか異国に行くことが当たり前だった。まぁ、私のようにインドが好きで7回も行った人には出会わなかったが・・・。

(タイのコサムイ島が飛行機で90分と近かったので、よく行った)

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アメリカに昔半年だけ住んだ時もいくらか視野は広がった。しかしその後、日本の生活の中で急速に視野が狭くなり結局元に戻ってしまった。多分あの時は現地の人との繋がりがあまりなかったからかもしれない。今だとアジア各国にいる友達と繋がり続けているので、その友達を想えば必然的にその国に意識が向く。

シンガポールで最後にドイツ人の旦那の上司と会食した時の会話を思い出す。旦那が「日本に帰って視野が狭くならないか心配」というようなことを言った時に、私は「場所は関係ない。海外をどれだけ身近に感じられるかどうかだと思う」と言った。するとそのドイツ人は「It’s up to you(君次第だよ)」と言っていた。確かに海外に長く住んでいても、広い視野を保ち続けられる人とそうでない人がいる。確かにその人次第なのだろうな。

さて一年後にこれを読んでいる私は、今と同じ感覚を保てていますか?