日本にいるからこそ🎐

日本人も知らない日本を知る

日本でも自分の着たい服を着る

シンガポールにいた頃は、周りの目を気にせずに自分の着たい服を着た。色んな国の人が住んでいるので服装もみな様々であり、日本のような”年相応の格好”などという概念もなかった。中華系シンガポール人はTシャツに短パンなどのラフな服装の人が多く、インド系シンガポール人はサリーを着ている人もいたし、マレー系シンガポール人はあまり肌を見せない服装に頭にはヒジャブという布で髪を覆っていた。私は日本では人目を引いてあまり着られなさそうなカラフルなワンピースや丈の短い物、旧正月にはピンク色のキュートなチャイナドレスなどを楽しんだ。シンガポールを出る時『あぁ、もうこういう服は日本では着られないんだろうな・・・』と寂しく思いながら、数々のワンピースを梱包材で包んで船便の段ボールに入れたのを思い出す。

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が、日本に今帰ってきて『日本で人目を引くような服装をして何が悪いというの?どの国でも下品な格好はしたくないが、自分が好きな服を自由に着ればいいじゃないの』と思うようになった。今日も外は夏のように暑かったので、シンガポールにいても自分が着そうな爽やかなワンピースを着て外に出ると、確かに人目を感じた。みな長袖や半袖を着ている中でノースリーブのワンピースなんかでブラブラしているからか(皮膚がシンガポール仕様になっており、なんだかすぐに暑く感じる・・・)、思いのほか生地がカラフルだったのか。自分らしくいることに対して、昔ほどあまり人の目が気にならなくなってしまった。むしろ昔の自分ができなかったことを今は簡単にできることに、爽快感すら感じる。

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そしてネイルサロンへ行き、乾燥してささくれだっていた手元を整える。本帰国から約二週間半で、やっと身なりが本来の自分らしく戻ってきた・・・。それに応じて心も安定してきたような気がする。シンガポールの自宅を引き払ってから色んな場所を転々として、心身がもうぐちゃぐちゃだった。

(爪は一番、自分の目に入りますので)

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シンガポールを出る前に、帰国後の自分宛てに書いておいた手紙を開く。これは日本からシンガポールへ引っ越した時に、一気に色んな物事を進めすぎて後で爆発してえらい目にあったので、同じことを繰り返さないようにと自分をたしなめるためだった。するとそこには『帰国後は頼むからゆっくり休んでくれ!』とある。はいはい、今すごく忠実に守っていますよ。中医学の代わりに接骨院で体の調子を整えたり、自然の多い神社へ行ったり、美味しいものを食べたり、銭湯へ行ったり。毎日三食何を食べてどうぐっすり寝るかしか考えていません。もう三年前にシンガポールへ行った時のような『早く仕事に就かないと、早く〇〇しないと!!』という類の焦りは完全になくなってしまった。長くは続かないのだろうけど『ちょっとのんびりやったらいいがな』と思うようになった。それにしようと思えば、ネットさえあればシンガポールと全く同じ生活をすることもできるし。オンラインで外国人に日本語を教え、どこかの媒体へ旅に関する記事を書く。探せばきっと通える範囲に日本語学校もあるだろうし。でもそのような自由すぎる生活はもうしない。贅沢だけれど、次は社会に少し拘束されたい。

ネイルサロンで隣のお客さんがこんなことを言っていた。「二日くらい何にも予定を入れないと、もう私ダメになっちゃいそうで」あぁ、なんか昔の自分を思い出すな~。今は二日間、何にもせずにひたすらボーっとしても自分を見失わずにいられる術を手に入れられてよかったな~。